2021/06/23
前回はタンパク質の役割と歴史について
筋肉だったり、髪だったり、爪だったり、皮膚や骨と体のいろんなものを作っているのがタンパク質というお話をしましたね。
今回はそんなタンパク質を作っているアミノ酸について
【アミノ酸とは】
自然界には約500種類のアミノ酸が存在しています。
そのうちヒトの体を作っているのは ”20種類のアミノ酸”
ヒトをはじめとする生物のたんぱく質の最小の単位が、アミノ酸からできています。
体は20種類のアミノ酸を様々な組み合わせによって髪だったり筋肉だったりと全く形の違うものに作り替えています。
アミノ酸が
2個つながったものが:ジペプチド
3個つながったものが:トリペプチド
4~10個で:オリゴペプチド
約11~100個:ポリペプチド
100個以上:タンパク質
またアミノ酸は単体でも運動時のエネルギー源になったり、ホルモンの生成や酵素の原料として関わっていたりそれぞれいろいろな働きをしています。
タンパク質は水の次に多い生体成分で、ヒトでは体の約20%を占めています。(酵素もタンパク質から成っています)
【20種類のアミノ酸】
20種類ののアミノ酸も
身体で作れない 必須アミノ酸 ”9種類” と
身体で作れる 非必須アミノ酸 “11種類” とに分かれます。
〔必須アミノ酸 9種類 〕(Essential Amino Acids:EAA)
メチオニン・フェニルアラニン・リジン・ヒスチジン・トリプトファン・イソロイシン・ロイシン・バリン・スレオニン
必須アミノ酸はさらに2種類の ”族” と “その他” に分けることができます
”芳香族アミノ酸” (Aromatic Amino Acid:AAA ):トリプトファン・フェニルアラニン・ヒスチジン
”分岐鎖アミノ酸”(Branched Chain Amino Acid:BCAA ):バリン・ロイシン・イソロイシン
〔非必須アミノ酸 11種類 〕(Non-Essential Amino Acids:NEAA)
アスパラギン・アスパラギン酸・グルタミン・グルタミン酸・アラニン・アルギニン・グリシン・チロシン・システイン・セリン・ブロリン
たったこれだけのアミノ酸と水で人の体の約80%が作られています。スゴイですよね。身体って不思議!!
略称のBCAAやEAAは聞いたことがあるっていう人も多いと思います。
【BCAA】:バリン・ロイシン・イソロイシン
筋肉内のタンパク質中の必須アミノ酸の35%を占め、
哺乳類にとって必要とされるアミノ酸の40%を占めます。
他のアミノ酸とは対象的に、肝臓で対象を受けずに筋肉で直接代謝されます。
長時間や激しい運動時にはBCAAをエネルギー源として利用するために筋肉は分解されやすくなります。
だからサプリメントとして出回るようになりました。
・筋肉を減ら(分解)したくない人
・疲労軽減目的
・運動時のパフォーマンスup
BCAAはトレーニング中の集中力の持続と筋分解の抑制が主な役割です。
摂取のタイミングとしてはトレーニング前、中、後
【EAA】必須アミノ酸(9種類)
EAAを簡単に言うとプロテインのようなもの!
プロテインとの明確な違いは分解の過程が少なく吸収のスピードが速いということ
・プロテインは1~2時間で吸収
・EAAは30~45分で吸収
必須アミノ酸は体内では生産することができません。
トレーニングを日常的に行っている方はトレーニングで不足したアミノ酸は外部から摂取するしかありません。
摂取することで血中アミノ酸濃度は上昇します
血中アミノ酸濃度の上昇はトレーニング時のエネルギーにも動員されます。つまり、
EAAは筋肉の材料とトレーニング時のエネルギーの両方に動員されるアミノ酸なのです。
ただ、アミノ酸やタンパク質の過剰摂取は肝臓、腎臓に負担をかけます。
朝!昼!晩!毎回食事とともに飲んでいる人や一回の量が多すぎる人も要注意です。
今回も最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
では、また来週!?